日本が軍国主義になった根拠。

   

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明治維新から太平洋戦争まで、日本の歴史の異胎である。
「統帥権」は明治22年の帝国憲法制定の時点には確立していた。

西南戦争で政府軍の参謀長であった山縣有朋が、薩摩軍を敵として
戦っている時に作戦を遂行するのに政府の認可を求めることに

不便を感じて、明治11年12月5日に参謀本部条例を制定した。
これにより参謀本部は完全に独立した軍令機関となった。

さらに参謀本部長には陸軍大臣に優越する地位が与えられた。
山縣と桂太郎のコンビにより統帥権がここに生まれた。

統帥権の芽は幕末に生まれていた。
徴兵制の施行によって、天皇の軍隊が作られたのが明治5年。

憲兵が作られたのは明治14年1月。
日本は戦争に負けたおかげで、基本的人権も民主主義も生まれたのである。

「あの戦争と日本人」半藤一利著文藝春秋引用

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