「アイヌ語地名と日本列島人が来た道」。

      2021/08/06

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埼玉県所沢市の「所沢」を難解地名として、これを13P
アイヌ語「ト・コロ」(湖を・持つ)の意にとり

「湖のある沢」とする人がいる。
しかし所沢は各地にある。

アイヌ民族と南西諸島の住民とのあいだの形式的
遺伝的類似も直接、祖先を同じくするためではない

ことになる。
両者の類似は自然人類学、遺伝子学などの研究成果

から、まず動かしがたい事実としてよいだろう。
それは我々の遠い先祖が古モンゴロイドとして共通の17P

集団に属していたころの特徴を今日に伝えている結果
だと考えられる。

日本人の先祖が日本列島にやってきたルートは北方の18P
サハリン北海道経由(2万6000年前)、西方の朝鮮半島対馬経由(4万年前)

南方の琉球列島経由(3万年以上前)の三つがあったとするのが定説である。
今から4万年前から2万5000年くらい前のことである。

山田秀三氏は、北海道の国郡別に地名を並べ索引を作った。
その総数を6052と計算している。

そのうちの1416(23%)に「ナイ」が、629(10%)に「ペッ」
が、528(9%)に「ウシ」が付くことを確認している。

ナイもペッも川あるいは沢のことで、ウシは(名詞のあとについて)
「群生する、ついている」を意味し(動詞のあとでは)

「いつも~する」の意になるという。
このようなウシのような用法の言葉は、日本語にはない。

山は「ヌプリ」である。
世界的に有名な「ニセコアンヌプリ」がある。

和井内貞行(1858年)秋田県鹿角市生れ。
和井内家は南部藩の重臣であった。

若い頃に十和田湖で養魚事業着手、1905年にヒメマス事業に
成功した、十和田湖には和井内神社がある。

縄文遺跡で有名な「三内丸山遺跡」もアイヌ地名だ。
サンナイは大水が出るという意味の言葉。

沖縄県竹富町西表島に「ピナイサーラ」という滝がある。83P
ヒナイは「髭」サーラは垂れ下がったもの。

宮城県登米郡(とめぐん)登米市登米町(とよまちょう)137P
金田一京助はトヨマをアイヌ語だと主張した。

「アイヌ語地名と日本列島人が来た道」筒井功著河出書房新社引用

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