3.11の本来の危険のリスク転移とリスク分散のすり替え問題。
2021/07/31
人間が自然と社会の中に生きていること、そのこと自体が
危険の発端であることを棚にあげて、確率統計で予測
できなかったことは、すべて「想定外の事故」として
意味不明な世界に放り込む。
世の中が確率統計で「危険の度合いを割りふる」ようになった23P
とたん、人間社会は何もかもを「正常値」と「社会病理」に
分けたがるようになるか「成長」と「停滞」あるいは「勝ち組」
と「負け組」に分け、自分たちの首を締めるようになった。
「友ありき河をへだてて住にきけふは ほろろともなかぬ
君あしたに去ぬゆうふべのこころ千千に 何ぞはるかなる」蕪村39P
神は自身の知の中に可能世界を無限にもつがゆえに、その可能世界の92P
どれかひとつを選択しなければならなかった。
それは当然に最善の選択でなければならず、しかもそれが唯一の選択に
なるのだから、そこにいくばくかの「悪」を忍ばせる必要もあった。
「3.11を読む」松岡正剛著平凡社引用