丸山健二は「正午(まひる)なり」で芥川賞受賞。

      2021/07/24

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丸山の最高傑作は「争いの樹の下で(上下)」といわれる。34P
作庭に賭ける丸山の情熱が、芽吹きの季節、よく晴れた日の35P

風のない、宵口に、自分で造った庭に佇むときの気分といったらない。
これこそが至福ではないかと思えた。

小説のおもしろさを保証するには三要素が必要である。37P
一つは、物語の筋立て(プロットという)である。

一つは、魅力的な主人公の造型であり、もう一つは、主人公の前に
立ちはだかる障害である。

ヤクルトの名手宮本慎也が引退会見で「好きで始めた野球だけど41P
プロに入った瞬間に野球が仕事になった。最近は、楽しみたい

と言うけれど、私は野球を楽しむなんてできない」といった。
遊びじゃないのだ。

木村久邇典によれば、山本周五郎は、男の犠牲になった女は133P
ひとりも書いていない、といったという。

たしかに忍耐や献身や労苦や諦念が書かれているが、すべて自分の
意思によるもので「犠牲」と思っている女はひとりもいない。

「定年後に読みたい文庫100冊」勢古浩爾著草思社文庫引用

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