常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションだ。

      2021/07/12

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人はいかに既成概念を破り、生きるか。                    8P
企業や役所などの社会における「立場」のことを基準という。

絶対とは、どんな基準でも定義が変わらないことをいう。
ニュートンは「絶対空間、絶対時間」を主張したが、アインシュタインが否定した。 12P

「相対」ということを400年前に初めて言ったのはガリレイ・ガリレオであった。  14P
上下左右のない無の世界では、移動という概念は定義できない。

絶対空間を唱えたのは18世紀のイギリス人アイザックニュートンである。
ニュートン力学とは重力の概念である。

アインシュタインは1879年にドイツのウルムで生れた。            20P
彼は「言語の障害」をもっていたらしいが、それがプラスにはたらいた。

少年時代、ドイツは軍国主義でその時の宰相はビスマルク。
日本の戦前と似た世相であった。

当時「物が何からできているか」という問題は解明されていなかった。  52P
アインシュタインはこの問題を明らかにした。

電子が振動すると光(電磁波)を出す、逆に金属に含まれている電子に
光が当たると電子が飛び出す。

この現象を「光電効果」といい、電磁波という波の種類でつまり紫外線  54P
(波長の短い光)で光電効果がおきる。

光はただの波ではなく、粒としての性質ももっている。           55P
1905年3月の論文であったが、これでノーベル物理学賞を受賞することになる。

この理論で光の速度が絶対に秒速30万キロメートルであることを解いた。
「光速度不変の法則」という。                    57P

相対性理論は「時間」の概念を大きくくつがえした。
時間の流れは、人の数だけ、物の数だけこの世に無数に存在する。

アインシュタインにとっては考えることも音楽を聴くことも人生の  75P
目的であった。

「もしこの宇宙から、すべての物質が消え去ったら、時間と空間だけが残るだろうと  99P
かつては考えられた、一般相対性理論によれば、時間空間さえも物質とともに消える」

アインシュタインは重力と慣性力は同じものであると気づいた。
「等価原理」と呼ぶ。

一般相対性理論は「重力の理論」ともいわれ「重力があると何が起こるか」
その結果がこの理論を生む。

「時空のゆがみ」である。                           110P 
ここで「非ユークリッド幾何学」が登場する。

曲面上の幾何学でユークリッド幾何学の平行線公準が成立しない
幾何学の総称である。

ガウスも考えていたが発表はしなかった、ニコライ・ロバチェフスキーと
ベルンハルト・リーマンがこの理論の双璧である。

アインシュタインにとって音楽は生涯の友であった。
音楽は考え事にも役立った、岡潔先生にそっくりである。

アインシュタインは宇宙は静的なものであると考えた、しかしエドウィンハッブルは
遠くの銀河ほど速いスピードで遠ざかっていくという「ハッブルの法則を」発見した。  168P

ビッグバンから138億年。                             171P
宇宙空間には解らないことが山積している。

大人の科学伝記「アインシュタイン」新堂進著サイエンスアイ新書引用

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