超密度で超高温の物質が膨張冷却され素粒子が原子になる。

      2021/06/19

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原子が誕生すれば物質が作られる。
星ができて惑星が生れる。

138億年前の「ビッグバン」は物質とエネルギーと「時空」を生んだ。  16P
できあがった宇宙は膨張しながら冷えていき、クオーク(原子核素材)

やレプトン(電子などの軽粒子)などの素粒子ができた。
宇宙誕生から1秒後、ほぼ100兆°Cまで冷えたころクオーク3個が結びつき

陽子や中性子になる(比率は7:1)。
3分後温度が1000億°Cあたりに下がって核も安定化する。

いちばん多い陽子(水素原子核)は水素原子として宇宙で一番多く存在し
続く17分間、中性子が陽子と結びつき重水素の核となり、2個が合体し

安定したヘリウム4になっていく。
次にヘリウム3やリチウム7ができる。

2007年にイタリアの天文学者ファビオイオッコらは、1000種以上の核反応  17P
を考えた計算の結果、炭素、窒素、酸素も少し存在した。

この炭素の量は水素原子4500兆個あたり1個だという。
カールセーガンは「人体は星の産物」と言ったが、ビッグバンの産物でもある。

太陽をふくめ星はほぼ水素の集まりとみてよい。
水素の大半がヘリウムになったときにヘリウムも燃え始め、やがて炭素ができる。

ビッグバンを信じない学者がいると同じように、彗星にくっついたウィルスが
地球上生命の母となり、いまも感染症を起こしているという説がある。

さらには石油も天然ガスも生物起源ではなく、マントルの深部で進む無機反応の
産物だと主張する。

18世紀中期のヨーロッパでは、岩形成の主因を水とみるネプチューニスト(水成
論者、ネプチューンは海神)と熱とみるプルートニスト(火成論者、プルートー

は冥界の神)が大論争をくり広げていた。水成論者は、聖書や創世記にある
大洪水を、地質変化の主因とみていた。

かたや火成論者は、火山活動の熱を主因とみなし、今の景観をつくるのに
1万年は短すぎると考えた。

水成論者は堆積岩をおもに調べ、火成論者は溶岩をおもに調べた。
両者の論争はゲーテ「ファウスト」の第四幕にも入りこみ、悪魔が火成論を

擁護しようとして失敗する。
やがて18世紀の末、スコットランドエジンバラのジェームズ八ットンが

画期的なフィールド調査をして、長年の論争も決着に向かう。
ハットンは1726年生れ、医師になろうとしたが辞めて肥料になる

塩化アンモニウムをとおる方法を発明し、大量生産に結びつけ
化学企業として成功を収める。

ハットンはスコットランドの海蝕崖の成層構造を調べた。
数千万年から数十億年かけて進む地球上の変化をつきとめた。

45億年前に原始地球が形づくられ、中心核とマントル、地殻の     98P
三層構造ができかける。

鉱物をつくる元素のうち、鉄とケイ素、マグネシウム、酸素の
4つが質量で全体の90%にのぼる。

地球と3つの岩石惑星(水星、金星、火星)は太陽のそばにできたため
太陽の熱が気体の大半を宇宙に吹き飛ばした。

この4つの惑星には、個体をつくる元素が多い。
かたや気体の水素とヘリウムは、太陽風の暴力で10億KMより遠くに

吹き飛ばされたあと、また集まって巨大ガス惑星(木星、土星、天王星
海王星)になった。

「交響曲第六番炭素物語」ロバートMヘイゼン著化学同人引用

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