中国の存在は中世末期のスペインと同じ、もう膨張できない。

      2021/06/18

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3蘇民将来

西ゴート王国は415年、南下した西ゴート族が建国した。
イスラムのウマイヤ朝は750年にアッバース朝に滅ぼされたが

イベリア半島に逃れ、後ウマイヤ朝を建国した。
ピレネー山脈までイベリア半島は716年後ウマイヤ朝の属州となった。

スペイン王国は1479年に「レコンキスタ」を完了。
1492年コロンブスがアメリカを発見した。

17世紀前半までの80年間がスペインが繫栄した時代であった。
資本蓄積しなかったことと産業形成されなかったことが衰亡の原因だ。

その後覇権を握ったのは、オランダ、イギリス、アメリカであった。
中国政府には説明責任能力がまったく存在しないので覇権以前である。    129P

1973年と1977年に世界経済をエネルギーベースで変えてしまう事件である
「オイルショック」が起きて日本は7年間経済が低迷して、高金利状態となった。

この時、アメリカのレーガン、イギリスのサッチャーが構造改革を行い
資本主義を鈍化させた。

80年代は各国が公共投資を行っても、長期金利がGDP成長率を上回ってしまい
財政の制約がかかってしまった。

そしてこの時点から、金利が下がり始める。
1500年のイタリアの一人当たりGDPを100とすると、イギリスは65であった。

以降1600年にはイギリスが89,1700年には約114とイタリアを追い抜いた。   169P 
この1650年という時期は「ウエストファリア条約」が締結された時代である。

2012年から執られた経済政策は、マネタリストがその中核においている
貨幣数量説に従うことで貨幣を増やせばインフレになると考えた。      207P

「貨幣の流通速度」が一定ならば理論的に成り立つ。
しかし経済がグローバル化し資本市場が巨大になると、増加した貨幣は

海外に資本流出するか、国内の株式市場や不動産に向かうことになる。
グローバル化が起きたのは「実物投資空間」では儲からなくなったからだ。

実質GDOを増やすような工場投資するよりも、株式市場や土地マンションで
短期に利益を取ったほうが手っ取り早いからである。

外国人投資家が金利ゼロで1000億円借りて、トレジャリーに投資すれば  209P
15億円の利益になる。

「資本主義という謎」水野和夫、大澤真幸著NHK出版新書引用
成長なき時代をどう生きるか

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