日本語の改革点は敬語を減らす、漢字ひらがな混じり語なくす。

      2021/04/28

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「全然」とは打消しまたは「ダメ」のような否定語を下に
伴って、あらゆる点で、まるきり、全くと肯定には使わなかった。

ところが最近の日本語では「全然大丈夫」「全然いい」のように
肯定表現と並んで出てくることが珍しくない。

「全く」と同義に使われている。
10代、大学生は全員が使っている。

違和感を感じるのは中年のオジサンだけらしい。
この言葉の使い方は「とても」に似ている。

今では「とても暑い」「とても美味しい」のような肯定表現の
中でも用いられているが、昔はそうではなかった。

100年前は「とてもかなわない」のような否定表現でしか用いられ
なかった。

100年で日本語が変わった。
広辞苑でも認めている。

「俚言」とは俗間の言葉で、その土地特有のなまった言葉である。
大阪の「いちびり」お調子者のこと、「いらち」落ち着きのない人。

関東は豚肉料理が多い。
「肉まん」「肉じゃが」「ポークカレー」

大阪は肉といえば、牛肉であり豚肉は肉と言わないらしい。
牛肉は豚肉の二倍の値段だが、大阪人はお金持ちなのだろうか。

古典の名人田辺聖子先生は「大阪弁ちゃらんぽらん」 (中公文庫)
のなかで、イ段やウ段の音で終わる語では「…さん」は「…はん」

とはなりにくいという説を紹介している。
福田さんや田中さんはフクダハン、タナカハンと言えるけれども

小林さんや伊藤さんはコバヤシハン、イトウハンとは言いにくい
と言う。

おじさんやおじいさんがオジハン、オジイハンとならないのも
同じ理由によります。

これとは別に「神さん」「仏さん」「戎さん」「天神さん」のように
神仏にかかわる語も「…ハン」とは言えない。

「通じない日本語」窪園晴夫著平凡社参照

    

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