カナダは明治維新前年1867年に「建国(連邦結成)」された。
2021/02/03
カナダは17世紀初頭にフランス人によって植民地が建設され
17世紀後半から18世紀なかばにかけて繰り広げられた英仏戦争
の結果、イギリスの手に落ちたため、イギリス植民地期に
移行することとなる。
カナダは本国イギリスから植民地自治を徐々に得る一方で
南隣のアメリカ合衆国の影響を受けるようになった。
アメリカ合衆国独立戦争(1775~1783年)においてカナダは
イギリスの植民地にとどまった。
1867年に誕生したカナダ自治領は、内政自治を認められた
連邦政体であり、完全な独立国家ではなかったのである。
対外条約交渉権はイギリスにあり、憲法にあたる英領北アメリカ法
はイギリス議会法であって、カナダに改正権はなかった。
カナダが自前の憲法を制定したのは1982年のことである。
この憲法においてカナダ先住民はインディアン、メイティおよび
イヌイットであると規定されている。
メイティとはインディアン女性とヨーロッパ人男性間に生れた子孫である。
2011年総人口3350万人のカナダには、約85万人のインディアン、45万人の
メイティ、約6万人のイヌイットが生活している。
1982年3月29日にイギリス議会が承認し「カナダ法」が施行された。
ケベック州だけは憲法に同意していない。
歴史的にも言語もケベック州はフランス移民が多い。
1995年の州民投票では独立派が僅差で敗れたドラマがあった。
「カナダの歴史」を知るための50章細川道久編著明石書店参照