「革命は辺境で起きる」とはレーニン(1870年生れ)の言葉。

      2021/01/23

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マルクスが生れたのは1818年である。
後半生を過ごしたイギリスは産業革命発祥の地であり資本主義の

最先端を走っていた。
それから200年が経った。

マルクス流に言うと、資本主義社会を支配しているカラクリの
根本が「労働力」という「商品」である。

労働力を売ったり買ったりするなかで、資本家の大好物である
「利潤」が生れ、労働者は働きづくめとなる。

キリスト教でお馴染みの「パン」と人類の出会いは、今から
4000年~5000年前にまで遡る。

同じころメソポタミアやエジプトではワインやビールも造られて
いた。

すべて酵母の力によるものである。
乳酸菌飲料も「発酵」によって生まれた。

日本の食文化である味噌も醤油もお酢なども麹菌のおかげで
作られている。

天然菌は作物の生命力の強さを見きわめている。
自分の力で逞しく生きているものだけを発酵させて、生きる力の

ないものを腐敗させる。
人間の都合は「菌」には関係ない。

人間が多くの稼ぎを得るために、作物を少しでも早くたくさん
育てようとして大量の肥料を投入すると、見かけの収穫量は

増えても、作物の生命を弱めることになる。
「菌」はそのような人間の愚かな行為を見逃さない。

人間は「菌」を欺けない。
田畑で過去に動物性堆肥がつかわれていたとすると、作物に

混入するたんぱく質で、自然栽培でないことを察知してしまう。
「菌」の「見えざる手」である。

マルクスは「労働者が自分の生産手段を私的に所有していることが
小経営の基礎であり、小経営は社会的生産と労働者自身の自由な

個性との発展のための一つの必要条件である」と言った。
小経営を潰すものは大資本である。

日本では1957年に1038万人いた自営業者は、2012年にほぼ半減し
561万人にまで減少した。

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」渡邉格著 講談社参照

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