普段言葉への疑問は言葉の語源を辿ることが早道。

      2020/10/27

DSC07648

DSC07133

お米を「しゃり」と呼ぶのは、しゃりとはもともとサンスクリット語
であり漢字では舎利と書き、お釈迦様の遺骨を意味している。

古代インドでもお米はしゃりと呼んだ。
お米を握れば「お結び」だが、もとは「産霊(むすひ)」と書いた。

天地を生みだす神を意味している。
そんな神の前で手を打つ形に飯を結ぶ。

挨拶の挨は、背中をたたく、おしあう、拶はせまることである。
挨拶とは大勢の人を押し分けて前へ進むことだ。

そこから禅問答で意味が変わり「相手の様子をうかがう」という
意味になった。

「切羽詰まる」の切羽とは日本刀の鍔のことである。
それが詰まると刀が抜けない。

「やばい」の語源は「具合が悪い」ことを表す形容動詞の「やば」で
それが形容詞になり、「やばし」さらに「やばい」へと転じた。

江戸時代にはやくざが使った言葉であり
下品な言葉である。

せっかくだからは「折角」と書く。
中国の古い時代に郭林宗という人がおり、この人の頭巾の角が折れ

曲がっていた、それを見た人たちが真似をするようになった。
よくぞ現代まで残ったものだ。

「彼氏」とは昭和初期に弁士であった徳川夢声がラジオ番組の中で
「彼女」に対して考案した造語である。

彼女は英語の翻訳語である。
明治時代、男女とも「彼」であった。

「べっぴん」とは特別に良い品の「別品」に由来している。
後に女性の容姿についていう言葉となり「別嬪」という字が使われた。

 - 勉強