なぜ安全保障関連は予算化されるのに、社会保障は駄目なのか。

      2020/10/22

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どんな時代にも国民感情は存在する。
専門家がいくら論理的に分析し説明しても、無意識のストレス

として、人々の心の裡に積みあがるものが存在する。
それが理性をすりぬけ、やがて膨張した感情が全体意思となり

事態を動かす。
2009年の総選挙において、劇的なことが実現したが結果は悲惨である。

今から半世紀前の1968年にパリで五月革命が起きた。
民主化を要求する学生運動が「自由・平等・自治」を掲げた労働者の

ゼネストへと拡大し、フランス中が騒然とした。
日本では「70年安保安田講堂闘争」であるが、70年革命とは呼ばない。

70年代より現在の方が社会情勢は確実に悪化しているが、学生は右傾化
しているし、非正規雇用者も座して死ぬのを待つばかりである。

スマホの料金を下げることには一所懸命であるが、人口減少の解決策で
ありうる未婚者の出産援護には何も興味を示さない。

よく調べれば、日本はすでに貧困国なのであり、児童生徒だけの問題では
なく、人口減少は日本消滅を孕んだ一大問題である。

日本人は官民そろって「絆」が大好きである。
そもそも絆の語源は家畜を縛り付けておく縄のことで、拘束することだ。

超高齢化社会は団塊の世代がほとんど亡くなるであろう、2040年代には
完了する問題である。

その先に人口半減社会が待っている。
半減すると人口は6000万人となり、労働人口も半分になる。

クロネコヤマトも佐川急便の人たちも半分になるので宅配便は届かなくなる。
国産の野菜も和牛もマグロの刺身も食べることは困難である。

従って人口が6000万人であった明治時代には宅配便も和牛も見ることは
なかった。

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