「草食男子」は2006年にコラムニスト深澤真紀さんが使った。

      2020/08/31

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1アーモンド効果

青年は自分のことを草食男子とは言わない。
恋愛に淡白な若者をとらえて年配者が使う言葉となった。

団塊の世代にそのような男は存在しない。
団塊ジュニア世代は自分の親を見て、自分はそんな生き方は

したくないと考え、3万円小遣いとかワンコイン亭主とかにはなり
たくないという強い主張のもとに、独身をきめこんだ。

この問題は高度成長期と小泉純一郎内閣の政策がからんでいる。
男女雇用機会均等法である。

この世代に「自分の生きがい」を問うと、親しい異性といる時が
70年代は二割を占めたが、90年代になると急減している。

2000年からは草食化が男女を問わず、増加している。
機会均等は雇用だけでなく、恋愛の世界にも登場した。

21世紀に入り、男は貧しくなった。
女に優しく、魅力ある男という人間が消えた。

なぜ「半沢直樹」が世の中にうけるのか、ということを考えると
このドラマは肉食を描いているからだ。

世界では男子に比べ女子生徒の生活満足度が低く、逆に日本では
女子生徒の生活満足度が高く、唯一の例外となっている。

世界において女子生徒の生活満足度が男子より低いのは、思春期の
女子の厳しい自己批評を反映していると考えられる。

日本の女子高生の生活満足度が世界で唯一、男子より高い理由は
自分の身体イメージについて、欧米のように強迫観念に囚われて

いないためであると捉える。
この問題のもう一つの要因は、成人の生活満足度がそもそも女性の

ほうが高く、女子高生もそれと同じだと考えられるからである。
日本の女子高生が男子より楽しそうなのは、男性と比較して、性差

に対する旧来の道徳観から解放が進んでいること、同時に若い女性の
身なりや体形はこうあらねばならないという規範から自由であるからだ。

日本人の生活の中で「身のまわりの用事」のために使う時間が目だって
増えてきている。

特に女性、中でも若年層よりも中高年の女性で増加が目立つ。
男女のレベル自体の差や加齢に伴う増加のパターンの違いを生じさせ

ている部分は主に、着替え、化粧、美容院など「おしゃれ」に要する
時間であると考えることができる。

2011年から最近の変化としては、40代から50代の女性が多くの時間を
おしゃれに割くようになったことが目だっている。

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