谷口真由美著文春文庫大阪おばちゃん語訳「日本国憲法」。
2020/08/24
大日本帝国憲法には人権が規制され、統治方法において統帥権が存在した。
宗教の自由、財産権は存在したのである。
この憲法によって、軍国主義、思想統制が行われたことに対し、「日本の
民主的改革の基本原理」を提供する憲法として、日本国憲法は1946年11月3日
に公布され、1947年5月3日に施行された。
この憲法の目玉は「戦争放棄」である。
この問題に絡むのは、自衛隊と日米安保条約の運用ということになる。
自衛権は独立国の権利である。
人類は狩猟採集文化から農耕牧畜文化になった途端、人間どおしで戦いを
始めた。
最近のところでは、2014年4月に日本が戦後ずっと守ってきた「武器輸出三原則」
が改定され「防衛装備移転三原則」に安倍内閣がいつの間にかやらかした。
人殺しのための武器を輸出して何が平和主義なのか。
2013年12月には「特定秘密保護法」が成立したが、何が秘密なのかは秘密である。
そもそも議員というものは金食い虫で役立たずであるが、議院内閣制もおかしい。
国会議員でなければ総理大臣になれないというのは、旧態依然としている。
人材の活用努力がなされていない。
首相公選制を確実に取り入れるべきである。
明治時代、憲法が施行されたのは1890年11月29日で同じ日に帝国議会が招集されている。
初代内閣総理大臣伊藤博文は帝国議会貴族院議長であった。
1945年3月に東京大空襲があって、6月に沖縄玉砕、7月26日に連合国から日本の降伏条件
を取り決めた「ポツダム宣言」が発表された。
内容は大日本帝国憲法の否定、民主主義と基本的人権も書いてある。
この時点でポツダム宣言を受け入れる日本政府が存在したならば、広島、長崎に原爆投下はない。
日本は8月15日に無条件降伏したが、鈴木貫太郎内閣が総辞職し、東久邇宮内閣が誕生したが
政府は一億総懺悔して戦争責任を曖昧にした。
だいいち国民はこの戦争に参加していない。
戦争したのは軍部と内閣そしてジャーナリストである。
日本という国は恐ろしいほど反省しないくにである。
原爆二発落とされても、国体が大事で新しい国の姿を創る発想は微塵もない。
その理由は日本には市民が存在せず、明治維新も長州と薩摩藩その他ちょこっとが起こした
クーデタであり、有史以来革命は一度もない。