イノセンスとは無垢、純粋、汚れなきこと、アメリカ人が好む。

      2020/08/07

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ヘミングウェイの傑作「武器よさらば」の主人公は
フレデリックヘンリー。

彼は看護婦をしているキャサリンに出会う。
ヘンリーは負傷して病院に送られた。

二人の恋が始まる。
傷が癒えると戦場に戻らねばならない。

彼は脱走した。
キャサリンは子供を宿していた。

二人は中立国のスイスに逃れた。
ガートルードスタインという女性詩人がヘミングウェイ

たち作家をまとめて「あなたたちはみんな失われた世代ね」
と言った、ロストジェネレーションである。

1984年チェコ人の作家、ミランクンデラが「存在の耐えられない軽さ」
という小説を発表した。

二組のカップルの生き方の本である。
プラハ動乱時代の話を書いた。

人は生きていくうちに間違いもする。
しかし自分一人の人生と考えればその間違いは自分だけのもので

大したことはない。
自分が我慢すればすむ。

フランツは奔放なボヘミアンのアーチストである美貌のサビナと
一緒になりたくて、妻との別れ話をまとめる。

ところが、それを聞いたサビナは縛られるのはまっぴらと言って
逃げ出す。

サビナは軽い人生が好きなのだ。
ジュリエットピノシュが外科医トマーシュと結婚するテレザを演じた

フィリップカウフマンの映画化をした。
どこの国の官僚も責任をとらない、水俣病事件は行政が責任をとらない。

「苦海浄土」が凄いところは、不幸と対比するように幸福を描いている
ところだ。

幸福を描くには幸福を知らねばならない。
この小説は古代以来の、それとは違うやり方で近代の幸福を約束した。

しかしそれは上手くはいかない。
チッソの社員が幸福だったわけではない。

外国の小説は恋愛小説であっても、政治的な問題や思想性を文章の裏側
に隠しもっているが、日本の小説はあてはならない。

サガンの「悲しみよこんにちは」も思想小説である。
レーモンラディゲの「肉体の悪魔」は16歳の少年と人妻の恋だ。

マルトという名の人妻は19歳である。
彼女の夫は第一次世界大戦に出征していた。

この二人にはクールな部分とホットなところがある。
これはラディゲの私小説である。

恋愛のいちばん基本の原理は「新しい出会い」である。
知らなかった相手に会って、心が動く、魅力的に見える。

文学はどこかで現実を超越しなければならない。
そうフランスのシュールレアリスムの連中は考えた。

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