大江健三郎1957年芥川賞受賞、1994年ノーベル文学賞受賞。

      2020/07/10

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大江健三郎1935年1月31日愛媛県生れ。
1954年東京大学入学。

昭和30年(1955)売春防止法施行。
この法律ができたことを、彼は階級が存在すると考えた。

高二のころ(1952年)サルトルが「実存主義とはヒューマニズム
である」という講演を行った。

彼はアンドレジッド「狭き門」も読んでいた。
フランスの本を読んでキリスト教とは恐ろしいものであると感じた。

20歳になり、フランスの小説を読むようになった。
サルトルの「自由への道」第一巻とアルベール・カミュの「ペスト」である。

カミュは自分に合っていると思ったらしい。
しかし一生、カミュを読むことは難しいようだ。

20歳くらいに友人の言葉は自分に影響する。
間違っていることを発見するのは年月がかかる。

子供のころに戦争を経験し、子供なりの倫理観や感受性、自分をどう
成長させていくか、というプランを持って育った。

大江健三郎の小説には、決して宗教には入らないが、非常に宗教に
近いところで心が揺れ動いている部分がある。

人間の上にあるトランセンデンタル(超越的)なものというか何か
そのようなものがある。

実生活のリアリティだけの世界ではないものである。
宗教に入るのを引きとめたものは何であろうか。

人間という存在を超越したあるとても大きいものの意識と自分の
意識とが一致するということを、自分の方法で確かめて、文章

にも書いて、それで納得すれば、最後にリジョイス(喜べ)と
言えると思われる。

アイルランドの詩人イエーツは、人間には信仰の道と、仕事の道
の二つがあるが、仕事の道のほうを選んだ人は天国を諦めて、暗闇

の中で怒り狂う晩年を過ごすものだ、と書いた。
小説家はみな暗闇の中で、仕事をする人間かもしれない。

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