絶対零度に近づくと熱力学的逆転が起き炭化物の進化が起きる。
2020/05/26
毎日地球は一億以上の隕石と衝突し、また100トンくらいの異星物質が
地球の大気圏に流入してきている。
闖入物のほとんどは流れ星と同様に地球の空気との摩擦により、自己
燃焼してしまうが、それでも地球の地殻の相当部分が宇宙のこうした
沈泥からできているのは事実で、一日約1トンの沈泥がゆっくりと
地表に降下してくる。
地面に到達するものはすべて隕石と呼ばれ、中には相当大きなもの
もある。
回収された最大のものはグリーンランドで発見され、37トンの
重量があった。
これまで地球に降った隕石の約0.1%は有機質であった。
これは地球の有機質の100万倍にあたる。
世界がダーウィンが惹き起こした衝撃を克服し、紀元前4004年の
ある午後に創世が行われたというそれまでの考え方を放棄せざるを
えなくなったとき、科学者たちは新しい規範をめぐる探求を始めた。
モスクワ大学のアレクサンドル・オバーリンは非生命物質から生命が
発展していったことを説明する科学理論を提出した。
それによると初源的な地球において無機分子の接合が惹き起こされ
さらに複雑な前生命物質へと編成されていった。
初期の大気中には酸素が含まれていないので新しい分子は生き残った。
有機物とは水素含有量の高い物質が還元をおこすことで成り立つ。
植物が登場してはじめて酸素が供給されるようになった。
1953年シカゴ大学のホールデンが蒸留水に水素、アンモニア、メタン
を混ぜ、一週間放電しアミノ酸を得て歴史的な成果をもたらした。
何らかの時点で生命が値をおろすことができたのは、ある程度の密度
の閾値を超えたからだ。
十分な生命体がまわりに集まっていたのである。
「もっとも無に近いものでありながら、なおかつ存在しているもの」
それが彗星である。
自分が1682年に見た彗星が1757年にふたたび戻ってくることを予言
したのが、オックスフォード大学の幾何学教授でニュートンの友人
であったエドマンド・ハレーである。
彼の死後15年目にたしかに戻ってきた。
ハレー彗星は1986年に地球に最も近づいた。