1834年生れのウィリアムモリスは「モダンデザインの父」だ。

      2020/04/01

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芥川龍之介が東京帝国大学文科に提出した卒業論文が
「ウィリアム・モリス研究」であったことはイギリス

美学を知るうえででの恰好の材料であるかもしれない。
GKインダストリアル・デザイン研究所は柳宗悦や

ハーバード・リードの工芸論普及以降のインダストリアル
・デザインの主流を歩む栄久庵憲司を頭目とする、潤沢な

企業の資金を使っての共同体構想で名の高い創造集団である。
モリスと本阿弥光悦をつなげる線上には新しいID論がある。

アングロサクソンは創造の自由の具体的実現は空間的である
と考える。

ウィリアム・モリスの「小芸術」の狙いは、建築や美術の文化史
的樹立にたいして日常事物の芸術化および装飾化をめざす。

モリスの一枚のステンドグラス、一葉の活版ページには、かの
エジプト人が秘匿したプロポーションに勝るレイアウトと

機能美学がこめられる。
こうして、いっさいの粗野と素朴のうちに放置されていた事物

たちはモリスによって装飾という力を付加されることになる。
モリスは商品に潜伏する労働価値だけではあきたらず、これに

新しい価値「デザイン」をほどこすことを発明したのであった。
モリスと同時代のマルクスは「労働の苦痛」から解放されるために

革命集団の組織化を説いていた。
マルクスに傾倒したことがあるモリスはやみくもに商品の装飾化

にのみ走ったわけではなく、工芸の超歴史化のみを考えたわけでも
なかった。

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