財政再建が完了しつつある日本の国家バランスシート。

      2020/01/02

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黒猫ヤマトの宅急便がなんと、7-9月四半期決算で赤字に
なったという、人件費の増加が利益を食いつぶしていく。

しかし宅配便取扱量は増加している。
起きていることは荷物の小型化、軽量化で抜本的改革が必要だ。

ここでいう人件費は、当然社員の給料が上がったことではない。
非正規雇用者の人件費が増加していることによる。

非正規雇用者が増加したことに対して、元財務相の高橋さんは
乱暴なことに「正規だろうと非正規だろうと雇用があるほうが

無職より良いのは自明だ」と著書に書いた。
さすが役人あがりのお方は、世間を知らない。

世の中の雇用者の半数が非正規雇用者であることが、現在の日本の
社会を不安定にしており、時給1000円で1年働いても年収は170万円

にとどかないのである。
このレベルでは、結婚しようとか子供を生もうとか考える訳がない。

元ゴールドマンサックス証券金融アナリストであり、現在小西美術
工藝社社長のデービッド・アトキンソン氏54歳が書いているように

日本の社会を良くする処方箋は、給与レベルを大幅に上げることで
あるというのは正に正しい。

格差問題は世界的な課題となっている。
フランスの経済学者トマピケティはこの問題について、「21世紀の資本」

という本を出版した。
日本の現状では、所得成長率が低く資本収益率も低いのが現状である。

このような所得の低い人にとって、10%に引き上げられた消費増税は
懐を寒くし、明日への希望もなくなってしまう。

日本の国の借金は1100兆円を超える。
しかし政府が持つ資産が650兆円あり、政府の関係会社も考慮すると

連結すれば、200兆円のマイナスになり先進国の中では普通の水準と
なり、これを理由に消費税を上げたことは出鱈目である。

高橋氏によれば、国の金融資産とは日本政策投資銀行やUR都市機構
などの特殊法人、独立行政法人に対する貸付金、出資金である。

天下りが出来なくなるので、回収はやりにくい。
2015年1月に国の2013年版の財務諸表が公表された。

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