歴史的に憲法も法律も悪法は使われることなく、廃れていく。

      2019/11/17

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この文章は小熊英二さんが、「誰が何を論じているのか」新曜社の
中で書いたものである。

「戦後」とは何なのか
「戦後」とは何なのか。それはいったい、いつ終わるのか。

諸外国では「戦後」とは、おおむね終戦から10年前後を指す。
そもそも、多くの戦争を戦った国の場合、戦後はいくつも存在する。

しかし日本では、戦後は70年以上も続いている。
それでは日本にとっての戦後とは何なのか。

私見では日本の戦後とは単なる時期区分ではない。
それは国が作られたことを意味する言葉である。

日本は戦前の軍国主義がなくなった後、戦後に建国された国である。
マッカーサー統治7年間のあと、新たな国として自立した。

1789年にフランス共和国が建国され、1776年にアメリカ合衆国が
独立した。

日本は「日本国憲法」という骨格によって、自立している。
憲法を指す英語constitutionとは、「骨格」ないし「構成」という

意味を持つ。
日本国憲法の前文は、二つのコンセプトを掲げている。

国民主権と平和主義である。
その前提にあるのは、日本は戦争の惨禍のもとに作られた国だということだ。

そこからくる重要条項は第一条国民主権、第九条平和主義、第十一条
基本的人権の尊重である。

よってこの三条項の変更は基本コンセプトの変更を意味する。
全文を加えた三条項の変更は、国の骨格そのものの破壊である。

フランスやアメリカでも「人権宣言」と「独立宣言」は変えない。
国が成りたった基本的精神を変えることでありフランス共和国や

アメリカ合衆国をやめることを意味する。
日本で憲法全文を加えた三条項の変更したい人は、日本を否定する。

日本の戦後70年は日本の成立から70年である。
日本の未来は憲法と日本人の存在とともにある。

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