西村玲子さんはイラスト、エッセー、映画、旅行などの達人。

      2019/10/18

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色々作り出したものは人生ににている。
どのように映るのかは、手にする人の発想の如何による。

手作りするものは素材も出来あがりも様々であり、未完成
こそ完成品である。

私たちの人生も一緒、どこまでいっても未完成。
繕ったとしても、またどこかが綻んでくる。

私の感覚でも完成してしまうと、その先がなく、寂しさを
覚えてものの途中が良い状態に思える。

若い頃の稽古着をばらしたものは、藍染めが濃い部分と薄いところ
がないまぜになって、それを使って帆布でトートバッグを作ると

色合いも良く大変強いバッグができるので、お米などかなり
重いものを入れて持ってもビクともしません。

旅する楽しみは、日常から逸脱したところにある。
しかし必ず日常も片手に連れていくことが、肝心である。

必ず一人旅なので、旅先に着けば右に行こうが、左だろうが
昼酒飲もうが私の勝手である。

「愛と悲しみの果て」という映画でアフリカのケニアに住む
上流階級夫人のメリルストリープがティータイムに藤の椅子に

パウダーオレンジの刺繍糸が何とも微妙な、レースの白が爽やか
な麻とコロニアルチェックが融合されたテーブルかけである。

白いスニーカーを買ってきて、自分で油性ペンを使って
絵を描くのだ。

糊入りのキラキララメペンを使うことだ。
ボタンを付けても面白い。

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 - 芸術