エマニュエル・トッドは1951年生れフランスの人口学者。

      2019/09/21

DSC08013

DSC07470

トッドは著書「私たちはいったいどこにいるのか…人類史の素描」
のなかで、家族システムの歴史と民主主義の歴史がふつうに想像

されていたのとは大きく異なるという、とても興味深い指摘を
しています。

ホモサピエンスの家族システムは、まず核家族だった、ということ
そして民主主義もさまざまな政治制度が発展してたどり着いたのでは

なく、原初的な形ですでに人類の歴史の最初にあったということ。
核家族こそが人類の最初の家族システムだったという考え方です。

それはリベラル・デモクラシーとは何かを理解するためにも意味が
あることです。

核家族の個人主義的な価値観は、リベラル・デモクラシーの基本的
な思想につながっている。

そうなるとリベラル・デモクラシー自体も古いものになる。
原初的なデモクラシーや原初的寡頭制という現象も登場した。

人間の集団は、他者に対して「自分たち」を定義する、他者がいる
ことで自分の存在が理解できる。

人々は国民としてとても違うとしても、個人としてはあまり違わない
と考えることもできる。

ロシアと日本は大いに相違点を持つが、ロシア人と日本人は個人的に
それほど変わらないということです。

しかし政策となると日本の場合、人口減少を受け入れ、国力が低下
することも受け入れることになります。

これはどこからくるのかと言えば、人口動態は日本では語るための
テーマであって、行動するためのテーマではない。

日本の完全主義は多くの成果をあげてきました。
しかしなぜか、命や命を生みだすものは無秩序さである。

今必要なのはテクノロジーの向上でも経済の成長でもない、社会の
秩序をゆるくして子供をつくる。

フランスのように婚外子も認める、国家がそこまでやらなければ
人口が増える社会は生まれない。

 - 勉強