日本人の豊かな想像力と精神性が生みだした幻獣、幻霊の存在。

      2019/08/15

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日本における龍伝説、龍の目撃談はすこぶる多く、現在でも
龍の存在は信じられており、絵画、彫刻、デザインにも

龍は広く用いられている。
龍伝説とその信仰は世界的に分布しているが、その形態に

至っては民族、民俗によって多少表現が異なる。
日本の龍思想は中国の道教思想とインドのナーガ思想が根幹に

なっており、それが古代日本の蛇神思想と結びつき、仏教の
伝来とともに日本に流入した龍の形態が我々のイメージにある。

したがって道教と仏教の要素によって、性格も形態も東洋的
普遍的龍になっていたが、内容的には日本独特の特徴がある。

「青龍」
青色の龍で礼記に、曲礼、上篇、左青龍、面右白虎
とあり、四神のひとつに数えられる聖獣である。

北を玄武として亀、南を朱雀という鳥、東を青龍、西を白虎とし
天の四方の星象をあらわす。

青龍は吉相であるから方角の名称に用いられている。
「平家物語」にも出てくる。

「金龍」
台東区浅草待乳山聖天宮の縁起によると、推古天皇三(595年)
年九月二十日にこの土地が突如隆起して金龍が天降ったとあり

これが金龍山本龍院の名の起こりとされているが、金龍は
金色に輝く龍をいう。

「来つ寝」きつね
「日本霊異記」にある。

欽明天皇(540年~571年)の時代に、関東の男が野中で美しい
女性に逢ったが恋慕の情をおこして家に連れ帰り、夫婦となり

やがて男児を生んだ。
ところがこの家に飼っている犬が、この女性を見ると猛烈に

吠えるので女性も恐れて、あの犬を殺してくれと頼んだが男は
殺さなかった。

ある時犬が家の中に入ってきたので、女性は恐怖のあまり本性
をあらわして狐になった。

夫は驚いたが、子までなした仲であるから未練があって、狐に
「おれはお前を思い切ってないから、いつでも来て寝よ」と言った。

その後も狐は折々来て寝たので「来つ寝」というようになった。
その子は長じて強力の男として有名になった。

安倍晴明の話しの中では
「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森の恨み葛の葉」
とある。

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