ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーゴ・ブオナローティが本名。

      2019/07/27

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西洋美術史上最大の巨人「ミケランジェロ」は1475年に生れ彫刻
絵画、建築のすべてで空前絶後の作品群を創りだした。

ルネサンスを代表する芸術家でありながら、マニエリスムやバロック
など後代の様式の先駆者でもあったのです。

マニエリスムとはルネサンス後期の美術でありイタリアを中心に創作
され、ヴァザーリは「自然を凌駕する行動の芸術的手法」と言った。

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「勝利」と呼ばれるこの彫像は、ルネサンスからマニエリスムへの様式
の転換点を示す傑作として、彫刻史に燦然と輝いている。

「勝利」の若々しい顔は踏みつけられた老人とよい対比を見せている。
テーマは剛毅の美徳か信仰の勝利であろう。

ミケランジェロの彫刻の特徴「セルベンティ―タ(蛇状)」は、この作品
で一気に花開き、回転し、引き伸ばされた人体表現で知られる、マニエ

リスムの先駆的作品である。
1532年作品、高さ261センチ、フィレンツエ、ヴェッキオ宮殿蔵

若すぎると言われたマリアがキリストを抱いた作品「ピエタ」は
1499年の作品で、ミケランジェロ24歳の彫刻である。

ヴァチカン、サンピエトロ大聖堂にあり、マリアがたすきがけにしている
帯に、ミケランジェロ作品で唯一著名が彫られている。

「ダヴィデ」は1504年の作品で、旧約聖書で巨人ゴリアテを倒す若き
ダヴィデは、大国にかこまれつつも台頭したフィレンツェのシンボル

と見なされていた。
当時はヴェッキオ宮殿(庁舎)前に434センチの像は配置されていた。

現在はフィレンツェ、アカデミア美術館におかれている。
「ロンダ―二のピエタ」はミケランジェロが死の数日前まで彫り続けた

85歳頃の未完の遺作である。
195センチ、ミラノ、スフォルツァ城美術館

像の左側の棒状の部分は初期構想による遺構で、すでに形をなしていた
キリストの頭部と胴体を本人が削りとった後の右腕の断片である。

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