「DINKIS」がシングル老人になれば、自然とともに死ねる。

      2019/07/15

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日本には共同親権がなぜ認められていないのでしょう。
日本は離婚のハードルがすごく高いのです。

愛のある離婚ができれば、離婚後にも二人は会うことも
かなうが、事実は離婚後の夫の行状はひどいらしい。

日本の男は離婚とともに経済的な子棄てをしてしまうので
離別した父親が高齢になってから、尾羽打ち枯らしてもとの

家族を頼っても、子供たちは面倒を見る気などおこるはずも
ない。

イギリスのクレア・アンガーソンという研究者は「男が家族
介護者を引き受けるとき」についての事例研究を行っている。

妻の介護は、定年で仕事を失った男にとって、仕事に代わる
新しい熱中の対象として選ばれる。

時として長年苦労をかけた妻に、ここぞと負債を返す贖罪意識
から介護を引き受ける夫もいるらしい。

妻はモルモット化して、望んでもいないことをするはめになり夫の
妻に対する支配力は強まり、愛情という名のもとに好意は続く。

サクセスフルエイジング(成功加齢)はアメリカ生れの概念である。
老いを拒絶し、死の直前まで中年でいる。

1960年代までは人生50年であり、江戸時代は40年であった。
近松の心中ものは江戸時代だから恰好がつく。

太宰までは心中してもまだ許されたが、三島が割腹してもドラマ
としては出来栄えはよろしくない。

豊かな老後を迎えたDINKSの配偶者が亡くなったときに、せっかく
ダブルからシングルになったのにつがいに戻るのは人生を固定化する。

豊かな老人で活動力もあれば、男女ともにあちらから寄ってくる。
半友人、半愛人というような人間関係が味のある余生を生みだす。

つまり、新しい友人であり愛人みたいな人とつきあうということだ。
そして歳をさらにとり、死ぬ時がきたら自宅で一人死んでいく。

準備は
①24時間対応の巡回訪問介護。
②24時間対応の訪問看護。
③24時間対応の終末期医療。

つまり介護、看護、医療の三点セットである。
これを連携させるシステムを捜しておけばベストである。

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