この50年、日本の作家は何を書き、読者は何を呼んだのか。

      2019/06/14

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1960年代は日本国民の関心が、政治から経済に移った
時代です。

その境目は60年安保でした。
法律が通るまでは毎日、大規模なデモが起きました。

しかし1960年6月に新安保が自動承認され、岸総理が
退陣すると、政治的動きは何も無かったように止まり

7月に発足した池田内閣は「10年で給料を2倍にする」
という「所得倍増計画」を発表します。

ここから高度経済成長が始まり、人々の関心は生活に
直結する景気と、消費生活の充実に移行した。

ロシアの作家ツルゲーネフは人間のタイプは二種類に
分類できると言った。

悩むばかりで行動できない、「ハムレット型」と
やみくもに猪突猛進する「ドン・キホーテ型」である。

日本文学の主人公で圧倒的に多いのはハムレット型です。
理由は、人生の目標が「立身出世」であり(2000年まで)

そこからはみ出した人生コースはドロップアウトを
意味しています。(出世コースに乗れない人間は山といる)

仏文学者の桑原武夫は「すぐれた文学とは、我々を感動させ感動
を経験すると、自分自身が変革を感ぜずにはいられなくなる」

と言っています。
彼は私小説は自分の家の庭ばかり見ている人だと卑下している。

1970年代は近代の限界が見えた時代です。
つまり資本主義がほころび始めた時代です。

1980年代は昭和の「文化文政」時代といえます。
レーガノミクスにサッチャリズムです。

日本人が歴史上最も浮かれた時代と言える。
昭和元禄と呼ばれた。

村上龍と村上春樹、中上健次が登場した。
そして日本が壊れたのは小泉内閣の「聖域なき構造改革」につきる。

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