イギリスがスペインの南端を、領土として手放さない訳は。

      2019/06/10

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地中海の入り口は「ジブラルタル海峡」である。
カルタゴがローマ帝国との闘いで、ハンニバルが像を

連れて渡った事でも有名である。
この海峡はもっとも狭い所で14キロメートル。

ジブラルタル海峡のスペイン側はジブラルタルの街。
しかしこの街はスペイン領ではなく、イギリス領である。

海峡に臨む半島の先端部分の狭い地域が今もイギリス領で
あることは、1701年のスペイン王位継承戦争に端を発する。

スペイン王位継承戦争といっても内戦ではない。
ヨーロッパ諸国を巻き込んだ10年以上続いた戦争である。

その最中、イギリスはどさくさに紛れてジブラルタルを占拠。
戦争終結後、1713年の「ユトレヒト条約」で正式に自国の

領土として、現在に至っている。
300年前の戦争の名残であり、そろそろ返してくれとスペインは

言いたいところだが、イギリスにとってはそうはいかない。
ジブラルタル海峡は昔も今も、地中海の出入りを制する要衝に

は違いない。
ジブラルタルには現在イギリス海軍が駐留している。

スペイン国は返せと言っているが、ジブラルタルの住民は返還を
望んではいない。

ジブラルタルの街は観光客目当ての一大ショッピングセンター
なのであり、免税で買い物ができる所なのだ。

住民自身も、イギリス領に慣れ親しみメリットも多く
「ウィンストン・チャーチルアベニュー」まである。

おまけにジブラルタル海峡の南岸の国はモロッコであるが
この海峡にある、「セウタ」という地域はスペイン領になっている。

セウタがスペイン領になったのは、1415年に事を発する。

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