音楽は多くの作品に使われるのみでなく、出来栄えを良くする。
2019/05/30

囚人映画の名作、「ショーシャンクの空に」では囚人の
アンディがかけたモーツァルトの「フィガロの結婚」の
「手紙の二重唱」の歌声が刑務所中に流れます。
アンディは懲罰房に入れられ、出てきたときに仲間にこう言います。
「ずっと音楽を聴いていた、頭の中と心で。音楽は決して
人から奪えない」
フィガロの結婚の序曲は名曲です。
アリアも素晴らしい、「愛の神よ安らぎを与えたまえ」
フィガロの結婚の流れるシーンは原作小説にはない映画の
オリジナルです。
ダラボン監督が聴いていたカールベーム版が映画でも
使われています。
ジョディ―フォスターとアンソニー・ホプキンスの共演で
有名な猟奇映画「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンス
が演じたレクター博士のお気に入りバッハの「ゴルトベルグ変奏曲」
が脱獄するシーンで流れました。
この曲を演奏していたのが天才ピアニストのグレングールド
でした。
続編の「ハンニバル」でも「ゴルトベルグ変奏曲」は使われました。
もちろんグレングールドの演奏です。
変奏曲部分は第十四変奏と第二十変奏が素晴らしい。
この曲はもともとチェンバロのために作曲されました。
オペラ「カルメン」の中で「ハバネラ」が演奏されます。
魔性の女のアリアなのです。
「闘牛士の歌」も印象的です。