「100歳社会」が言われ始めたのは、2010年人口減少開始後。
2018/12/30
両親が100歳を超えて、その子供が80歳ちかい姿は
異様なことです。
動物で長生きしたのは、「アルダブラゾウガメ」で
250歳まで生きた(2006年3月死亡)のが最高部類。
「ムラサキウニ」は200年以上、ハマグリは400年
生きたケースがある。
日本の植物では何といっても「縄文杉」の2700年が
最高。
ハチやアリの社会では若いうちは巣の中にいて、幼虫や
子供の世話をして、やや年をとると巣の維持にかかわる
仕事をする。
最後は巣の外に餌を取りに行く仕事をする。
生物学的な世界です。
合理的なのです。
人間以外の動物は閉経期を迎えて子供が産めなくなったら
死んでしまいます。
動物で閉経して生きているのは人間だけです。
例外はゴンドウクジラです。
役所の発表では2012年の前人口比認知症率は2.33%。
65歳以上の場合は15%462万人、2025年には20%になる予測です。
日本の高齢化は赤ん坊の数が減ることによって始まりました。
戦争直後、1食しか食べられない人が71%の時代に出生率は4.54%でした。
官僚と政治が世の中を悪くしていることが、この数字で解り日本という
国は、人間に対する意識が低く、生みにくく、育てにくいのです。
紀元前5世紀のギリシャの歴史家ヘロドトスは、ギリシャには医者が
おらず、医者の役割をしたのは経験豊富な老人でした。
「日にち薬」という言葉があり、時間がたてば自然に治るという意味です。
老化現象を治療する薬はありません。
「老いとは他者の侵入である」
ジャン・ポール・サルトルの言葉です。
白髪も他者の侵入といえます。
キリスト教徒にとって、老いも死も基本的に他者です。
老、病、死と闘って生きていきます。
仏教的世界では闘うことはありません。
西洋は負けを覚悟して闘います。
日本人は勝つことを目指して闘います。
だからこそ、胃ろう、腸瘻、人工呼吸器などをつけて
もう駄目なのに生かしておくわけです。
勝つために戦うと下手な戦いをしてしまいます。
本来負けないように勝負するものです。