「惑い」「疑い」「怖れ」「慄(おのの)き」剣の道の四戒。

      2018/06/25

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いい言葉はいい人生を生みだし
いい人生はいい言葉を生みだす。

古代インドにおいては人生を四つの時期に
区切りました。

その中の「遊行期」は本来、人生の締めくくりの時期と言われ
ますが、しがらみから離れて生きる大切な時期とも言えます。

「遊」という字は、あそぶものは神霊でありその神事に携わり
また逍遥して楽しむこと、自由な境涯をいうと白川静先生は言う。

苦しみの中にいる人が「遊行」を意識し、生きることで苦しみ
から解放され、人生を楽しいものと変えることが出来ます。

オランダの歴史学者ホイジンガは「ホモルーデンス」という言葉
で、遊ぶ人を定義しました。

遊戯が人間活動の本質で、文化(ホモファーベル作る人)を生みだす
根拠だとする人間観を主張しました。

遊びは文化よりも古い歴史を持っています。
現代日本の「過労死」は世界にも稀な遅れた社会観なのです。

10年ほど前に、「YKな人」という言葉がはやりました。
今は死語になりましたが、たぶん「スティーブ・ジョブズ」が

「空気は読まない」人で、並外れた信念でアップルという会社を世界一
利益を生む企業にしたことで、YKはいらない事になったのでしょう。

この人の存在によって、日本の旧態依然な企業(東芝、シャープなど)
は辛酸を舐めることになりました。

ニーチェに「脱皮できない蛇は滅びる」という有名な言葉があります。
これは「迷い」ですから、自分を変えるか、迷いを受け入れるかです。

人口問題において日本は、移民政策の妙案も持ち合わせていないし、子供が
生まれる数は物理的、社会的に増えることはないので衰退のみでしょう。

団塊の世代の先頭は1946年生れですから、今年72歳です。
2025年問題というものが存在し、1年間に150万人もの人が亡くなる時が来ます。

この先、この問題が表面化するのは大都市圏なのです。
現在人口が急激に減少しているのは北海道はじめ地方なので、課題逆転します。

福祉や介護、看取りという問題は欧米に存在するキリスト教文化、本来の「宗教」
の役割は日本にほとんど存在しないので、支えてくれる仕組みが無いのが課題です。

「異邦人」を書いた1913年11月7日アルジェリア生れの「カミュ」の文学は
「不条理」を見つめてる態度です。

イデオロギーと闘い、実存主義、マルクス主義と対立してサルトルと決別しました。
不条理とは明晰な理性を保ったまま世界と対峙する時、現れる不合理性のことです。

カミュは彼の文学として虚無的に見えますが、本当は前向きな人です。
「孤独でいられる強さを持つべきだ」と言っているようです。

スティーブジョブズは「あなた方の時間は限られている。本意ではない人生を
生きて時間を無駄にしないでほしい。内なる声を聴いて下さい。」

ジョブズは日本の「禅」が大好きでした。

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