「イチロー」の外野守備とインスティンクト(センス・本能)

      2017/04/22

Seattle Mariners right fielder Ichiro Suzuki (51) in action during the Seattle Mariners at Baltimore Orioles game on May 11,  2011.

1フロリダ

「イチロー」は1973年10月22日生れ。
日本人初の野手として「シアトル・マリナーズ」に入団。

イチローの打撃や走塁はもう誰もがその素晴らしさを認識
していますが、もう一つ見逃せないのが「守備」です。

イチローの守備と守備範囲は最上級の8ランクです(2009年現在)。
守備はゴールドグラブ賞8回の名手で、「ケン・グリフィージュニア」

に次ぐメジャー最高の右翼です。
左右どちらの方向でも打球の飛びつきが素晴らしく

インスティンクト(センス、本能)が非常に優れています。
打球の落下地点に走る生来の能力も大変高い。

守備範囲は捕球間際のスピードが卓越しており、前進時も後進時も
非常に安定したルートを取って打球を追います。

イチローは守備力で試合を変えることができる選手です。
今日はイチローの技術を考えてみましょう。

人間はものを認識するとき「予測」でつないでいます。
天才イチローでも弾がどこからくるか予測できるから

打つことも捕球することもできるわけです。
人間の動作は必ず「ウネリ」のあとに、身体の動き、技がついて

くると相手は考え身構えます。
しかしウネリを抑えてしまうと、きっかけが察知できず動作の

脈絡が途中で切れた動きになります。
結果、相手は反応できません。

人間の脳の機能の大部分は「同時並列処理」を繰り返して
います(無意識)。

ところが意識的に思考すると「直列処理」になります。
言葉は直列処理です。

ここが脳のわかりにくいところで、並列で動いているものが
直列で論理を作り出すということです。

頭で学ぶ学問の基本の概念と身体の技の基本概念は違うものです。
ここが現在の学校教育に備わっていない欠点です。

武術家の甲野善紀さんは、子供の興味さえ引き出してやれば教育において
5年かかるところを1~2年でマスターできるといっています。

本当に必要なのは教育ではなく、興味を引き出し「見る」「学ばせる」
ということです。

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