日本の鉄道敷設の歴史と東京の地下鉄網。
2017/03/02
JR東海の収益の85%は東海道新幹線によるものです。
同じようにJR東は上越、北陸、東北新幹線であり、
JR西は北陸、山陽新幹線による収入が利益の柱となっています。
従って新幹線のないJR四国と新幹線の路線が短いJR北海道は赤字会社です。
各新幹線は盆と正月をのぞいて社用客が多いらしい。
私はめったに新幹線に乗らないので実態は分かりませんが。
日本の鉄道は明治以来産業用に作られた歴史があります。
新橋と横浜間が1872年9月に開通して、次いで上野と高崎間が
できたのが1884年のことです。
これは群馬の生糸を横浜に運んで輸出するためのものでした。
東海道線が横浜から伸びて完成したのは1888年です。
1890年には現在の中央線(当時新宿~八王子)ができました。
当初私鉄でしたが、1907年「国有鉄道法」により国有化されます。
新橋始発が東京駅まで延伸したのは1914年です。
これで現在の山手線の姿になりました。
山手線が完成して東京の鉄道に郊外へ向かう電車が作られました。
1906年に品川と神奈川間に現在の京浜急行が通り、1908年に
今の東急電鉄が渋谷~玉川間で営業開始します。
その後も京成、京王、東武、西武が大正時代までにできました。
これらの私鉄は自社の沿線に住宅地を造成し、学校を誘致し
遊園地も作りました。
東横線には「田園調布」、小田急線には「成城学園前」ができました。
それから20年ほどたって、日本で初めての地下鉄(銀座線)が1927年
浅草と上野間に完成します。
戦後の1954年に丸ノ内線(池袋~御茶ノ水)ができるまで
地下鉄は作られませんでした。
現在では東京は地下鉄だらけとなり、日比谷線と半蔵門線は
東急と東武が乗り入れ、千代田線はJRに乗り入れています。
世界の都市の中で地下鉄と私鉄がこれだけ整備された
東京という都市はめずらしいでしょう。