飲酒によるガンの死亡リスクは運動で帳消しになる
2021/01/11
「運動をすると飲酒によって高くなったガンの
死亡リスクを相殺できる」
学術誌ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン
でこのほど発表された。
運動にはアルコールに起因するあらゆる死亡リスクを
軽減する効果があるという。
シドニー大学医学大学院のエマニュエル・スタマタキス准教授
ら研究チームはイングランドとスコットランドで行われた
健康調査を分析した。
調査対象である40歳以上の3万6370人を、あまり運動をしていない
グループと運動をよくするグループそしてその中間の
3つのカテゴリーに分類した。
次にアルコール飲酒量を調べた。
研究によれば平均して10年にわたる追跡調査の間に死亡した
人の数は5735人であったが、生涯にわたり酒類を飲まなかった
人と比べると飲酒量の多かった人の死亡リスクは全ての死因に
おいて高くなっていた。
また週当たりの飲酒量が増えるとガンで死亡するリスクが高まる。
ところがウォーキングや水泳といったそれ程激しくない有酸素運動
を週に150分やっていると、アルコールによって増加したガン死の
リスクは「完全に相殺される」とスタマタキス准教授は言う。
またこうした運動をしていると飲酒に関係するすべての死因
によるリスクも軽減される結果になったという。
この発表は大変興味あるものです。
私もお酒を飲みますが運動もしています。
「なぜ運動するとリスクが軽減されるかは分かりません」
人間の身体を維持する機能の中で一番重要な「自立神経」
に運動が良い影響を与えることは分かっているので
この自立神経との関係が関与しているのかもしれません
いずれにしても絶対に運動が必要であるということです。