1949年1$360円が、2011年10月1$75円32銭となった

      2016/08/30

ドル円50年

表題円ドルチャートは「ウィキメディアコモンズファイル」より

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         日経225チャートは「対数日経月足チャート」より

上記日経225月足チャートは「対数チャート」です。
対数ですので縦軸は値幅ではなく、率で表されるので実態が解りやすい。

実際には日経225の最安値は1950年の85円25銭で、最高値は1989年12月
大納会の3万8915円です。(見事に右肩上がりとなっています)

この対数チャートをよく見ると、1973年オイルショックまでの上昇と
それ以降1989年までの上昇は形がかなり違うことが解ります。

1950年以降1953年までが第1波、1954年から1,961年までが第2波
1965年から1973年第1次オイルショックまでが第3波でしょう。

しかし1974年以降の上昇は押し目がなく1989年まで上昇した。
1982年から角度を上げ、1985年からはいわゆる「バブル相場」です。

表題の為替ドル円長期チャートは対数ではありませんが、見事な
動きをしています。

戦後1949年に1ドルは360円と決定されました。
2016年8月まで最も円がドルに対して値上がりしたのは2011年10月31日

1ドル75円32銭です。(10月25日1ドル75円57銭でドルはダブル底です)
1949年から1971年8月15日ニクソンショックが起きるまではドル円は

固定相場でした。
1971年12月のスミソニアン協定により1ドルは308円に固定されましたが

1973年2月(オイルショックの年です)には主要国すべてで変動相場制に
移行しました。

それにより1ドルは180円を割れ1ドル360円時代から半分になりました。
次は1984年までドルはフラッグ型の上昇を見せ約275円まで戻しますが

1984年のうちに再度下落を始めました。
そこで行われたのが「プラザ合意」です。

アメリカの貿易赤字と財政赤字を改善させるためにG7各国はドル売りの
協調介入を行いました。

すでにドルは下落を始めているところに協調売りを行いましたのでドル
は暴落1ドルは1988年に約125円の水準まで下がりました。

ここでも下落スタート水準の1ドル250円からドルは約半分になった訳です。
ドル下落はひとまず止まり、1990年に1ドル約150円まで戻したが再度下落

1995年4月には1ドルが80円を割りました。
そして2011年の1ドル75円32銭をつけてしまう。

これも1ドル150円から約半分ということです。
こういう事は偶然ではなく時間の法則と自然の摂理をもとに動いていると

考えるのが逆に科学的と言えるでしょう。
世界中のドル円の売買高が大変大きいから起こることと言えます。

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