ミニスカートの丈と70年代からのファッション
2016/08/20
デスモンド・モリスが「マンウォッチング」のなかで1921年から
1977年までのスカートの丈と株式市場の動きの統計を取り述べている。
答えは景気が良くなり株式が値上がりしていくとスカートの丈は
短くなり、値下がりすると丈は長くなる。
女性は経済状態が良くなるとなぜ、足を露出させるのか。
これに対しモリスは経済の活況が女性の身体的行動の活発さを反映し
「財政的に保障されていると感じると女性は男性に対する大胆な
情感を感じる」ようになるからではないかと推測している。
しかし私が思うに男性も女性も情感の世界においては、脳の働きは
直接的でもなく単純でもないと推察する。
ロングドレスや和服の裾にも情感を持つものだ。
1964年から「平凡パンチ」の表紙の絵を描いた、大橋歩さんは
「モードの流行はくりかえす」と言っている。
10年くらい前(1990年頃)はフィフティーズがさわがれた。
1994年あたりからは1970年代前半にはやったベルボトムパンツや
ぽっくりのような上げ底の靴それにヒッピー風が騒がれていた。
モッズファッションやロンドンファッションも体験してきた
私の世代は怖いもの知らずで「あああれか」という気持ちで
とらえていた。
しかし若い子たちを見ているうちに「なかなか感じが出ている」
と変化していった。
私が振り返っても60年代から70年代のファッションは男性も女性も
大胆だし、きちんとファッションの基礎を理解して着るものや靴も
トラッドなのかコンチネンタル風なのかあの時代は考えていた。
そういう点では現在男のファッションは縞のスーツに縞のワイシャツ
縞のネクタイだからファッション自体存在しないと思われる。