油で健康・長生き
写真は「サライ誌2016年1月号」より
解説は井上浩義さん(慶応義塾大学医学部教授)
えごま油、亜麻仁油、ココナッツオイルなどが健康によいとされ、今、油の注目度が
高まっている。つまり良い油を適量摂ることが健康に良いということです。
油の摂り方は食事に油を追加するのではなく、今まで摂ってきた油と「置き換える」
ということが大切であると説明されています。
油の脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別される。飽和脂肪酸は常温では固体の
油です。肉類、バター、ラードなどの動物性脂肪と植物性ではまれなココナツオイル
がこれに属する。飽和脂肪酸は酸化しにくいことが特徴です。
一方、不飽和脂肪酸は常温では液体です。さらに不飽和脂肪酸はオメガ9系と体内で
作ることができないオメガ3系とオメガ6系に分かれる。今回、注目するのはオメガ3系
とオメガ9系です。αリノレン酸を主成分とする、えごま油、亜麻仁油がオメガ3系の油。
私も知りませんでしたがαリノレン酸は体内でEPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ド
コサヘキサエン酸)に変わる。EPAとDHAは青魚に多く含まれますが血管をしなやかに
強くする働きがあり、特に脳内で働く点が注目されている。脳出血や脳梗塞、脳血管型
の認知症の防止になるとのこと。体内では作られないので1日小さじ1杯を目安に摂る。
聖路加国際病院の日野原重明先生はエキストラバージンオイル(オメガ9系オレイン酸)
を毎日、少しずつ飲んでいるそうですが、αリノレン酸の効果は凄いことを私も理解し
ました。1日小さじ1杯を実行してみます。